消費者の目
昨日は広告の話しだったので関連で。
あるある大辞典のように「これがが体にいい。毎日食べるとやせる」と言われたら信じたくなるのが人情だ。
だが、それがうその情報や操作されたものだったら意味がない。
本当の情報って何を信じたらいいのだろうか?
ちょっと前から僕が気になっているのがアメリカのNPO(非営利組織)の「コンシューマーズ・ユニオン」だ。
この組織は自動車からテレビ、家電製品、食物からコンドームに到るまで約3千もの商品に様々なテストをする。そしてそれらのテスト結果は雑誌になって出版されるというものだ。ウエブ版も含めると760万人の購読者がいるという。
雑誌にとって大きな収入源になる企業広告は一切掲載しないという。
これはテストする商品に影響力を与えないためだ。
しかも商品は買い取りである。例えば車の走行安定性のテストをする時などメーカーから与えられたものではなく実際に販売されているものを購入してテストされる徹底ぶりだ。
雑誌が売れていて年間の予算が260億もあるからということもあるが、商品の「真実」を知りたい読者にとって大きな信頼になっているようである。
メーカーの広報車を借りてきても本当のことを書きにくいし、どうしてもオブラートにつつんだ表現になってしまうと思う。ライターのオブラートに包まれた表現の中にある真実を推理したい方はそれはそれで楽しみかもしれないが、知りたいのは本当の実力なのである。
たとえばバイクの制動力NO1はどれかというのが白日のもとにさらされるわけである。
手加減ないわけなのでメーカーもいい加減なものを作れないという効果もあるし、本当の意味でのいいものを市場に出そうとするいい効果もある。
日本でも国民生活センターが商品テストをやっているようだが、年間30億もの予算を政府からもらっていながらその結果はほとんど国民に聞こえてこない・・・車などのテストやるようようだが、メーカーから借りるという。努力はしていると思うけど、徹底したらもっと信頼出来るのにと思う。
ぼくに甲斐性があればNPO法人を作って本当に消費者のためになる商品テスト機関を作っていろんなテストをやりたいと思っている・・・
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